愛媛FC2年ぶり赤字15年決算 広告料など減
愛媛FCは2日、松山市内で開いた株主総会で2015年の経常損失が1837万円となり、粉飾していた13年決算以来の赤字に転じたと報告した。前年に比べてスポンサー広告料やJリーグからの配分金が減ったことが主な要因。14年は513万円の黒字だった。
クラブによると、15年の売上高は5億6864万円で、純損失は1876万円。Jリーグからの配分金が約1000万円、スポンサー広告料は約2000万円それぞれ減った上、チームの躍進で選手やスタッフに支払う勝利給が約500万円増加した。一方、人件費や消耗品費を抑え、約1000万円の経費削減に努めたという。
総会では、昨秋から進めていた増資が3月末で計1億円に到達し、資本金が3億850万円となることも報告、15年決算と併せて承認された。
会合後、豊島吉博社長は粉飾決算発覚後の再建中にあるため「普通のクラブへの仕切り直しで精いっぱいだった。赤字になったことは申し訳ない」と陳謝した。